Toys for Sakuraブランディング計画 起業編

起業編(1)

産学官連携センターへGO!

起業の事は立場柄今まで一切考えたことが無かったのですが、たしか何年か前に退職した先生が起業していたのを思い出し、もともと親交のあった産学連携センターの中武貞文先生の所に相談に行きました。

鹿児島大学の産学官連携センター。同じキャンパスなのに教育学部から遠いので車で移動。

鹿児島大学の産学連携センターは工学部のことづくりセンターの向かいにあって、挨拶がてらアポなしで伺ったのですが・・。たまたま廊下で中武先生にお会いして話ができました。

中武先生とペットのイシダイ。「釣らないでくださいよ」と言ってました笑

先生曰く、どうやら大学側もそういったベンチャービジネスを応援しているらしく、その部門の専門(後で分かったのですが、専門はどちらかというと知的財産でした)である高橋省吾先生を紹介してくださりました。高橋先生も私と中武先生が立ち話をしている時にたまたま通りすがったのですが、中武先生といい、高橋先生といい、物凄い偶然。これはきっと神様が味方をしてくれているのでしょう。

後日再度センターへ

さっそくアポイントをとって後日高橋先生のもとへ。手ぶらで行くわけにはいかないので開発中の商品と本当に簡単に書いた起業案みたいなものを持参して行きました。工学部とかの難しい知的財産物を扱っているところなだけに玩具をもっていくのは甚だ不安だったのですが。

笑いもせずに私の作品を見て下さった高橋先生。

実際高橋先生にお会いして「こんなものを開発しているんですが・・」と見せたところ、先生は「なるほど」と驚くほど普通に接していただけたので私としましてもその後の説明をスムーズに始める事ができました。一通りの説明を終えたあと、先生の方から色々とアドバイスをいただいたのですが、全く知らなかったことばかりでまさに目からうろこでした。

まず、大学発のベンチャーというのには色々とメリットがあるということ。メリットとしては以下のようなものがあるとのことでした。

大学認定ベンチャーのメリットとは?

大学名が付くことによって信頼が得られるということ、大学の施設設備を使えるということ、(部屋が空いていれば)センター内の部屋を使えるということ(家賃は内部情報で公開できません)、他にも事業化支援部門というところがあって、予算の獲得から色々と分からないことや大変なことが多い起業をバックアップしてくれるなどなど・・。これはやりベンチャー登録するしかないかなと思いました。

でもそのためには兼業許可申請と利益相反マネジメント規則(難しい言葉ですね)に申請をしなくてはいけないということ。らしいです。利益相反マネジメント規則とは、例をあげて簡単に説明すると、例えば私が起こした会社で製造したものを法外な値段で私が大学の研究費で買うのはいけないとかそんな感じの事らしいです。あたりまえですね。ちなみにこのブランドの商品を公費で購入することはないので問題ないでしょう。他にも研究室を会社の事務所とするのも違反になるようです。これは少し気をつけないと。

意匠登録の重要性

次に教えていただいたのは、意匠登録をしなくてはいけないということです。知的財産部門の先生なので、このあたりは特に丁寧に教えていただきました。私は完全に勘違いしていたのですが、授業や研究でデザインしたものは、意匠登録ができる位に考えていたのですが、むしろ、意匠登録しなくてはいけないということです。

なぜかというと、例えば私が就業時間内に書いたイラストをSNSでアップロードしたところ、思わぬ好評を得て世界中で使われるようになったとします(ありえないけど)。意匠登録をしていないとそのような事態になった時に鹿児島大学は何も権利を主張することができなくなって、「和田先生なにやってんの?」という事態になるということです。言われてみれば大学のお金で作品を作っているようなところもあるので、その成果は大学のものであるのは当然ですね。とはいえ、学生が作る作品まですべて登録していくわけにもいかないのでしょうが、今回は製品を作る訳ですから、ちゃんと筋はとおしておくことにします。大学側が意匠登録を行ってくれて登録料なども払ってくれるそうです。

もちろん権利は大学のものになるので、商品に使うとライセンス料が発生するみたいです(何%かも公開してはいけないみたいです)。ただ、不思議なのは、そのライセンス料の半分が発案者である私に返ってくるみたいでなんだか面倒くさい。意匠登録が済むまで大体6か月と言われて、「その間どこにも作品を公開できないの!?」と焦ってしまいましたが、実際は登録出願中でも公開しても権利化に影響しないようです。登録のための細かい説明なども色々いただきましたが、細かすぎるのでここでは割愛。聞きたい人は連絡ください。もちろん公開いたします。

なので制作工程をもっと書きたいのですが、商品を映すわけにいかないので今しばらくお待ちください。

あとは、商標登録についても聞いてきました。Toys for SAKURAではロゴのことですが(名称も?)、これは公開しても構わないそうです。ただあまり有名になりすぎると他の人がとってしまう可能性があるから気をつけなさいとアドバイスをもらいました。ちょっと前に流行ったPPAPみたいな問題とからしいです。まぁ、暫くは関係ないかな?

 

などなど大変勉強になりました。次は事業化支援部門に行ってみましょう!

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